チームビルディングや社内イベントについて語り合う座談会後編。前編では、「改善活動コンテスト」や「将来の理想を考え直すセミナー」などの取り組みについて語っていただきました。それを受けて後編では、「社長や役員と交流する機会を設けるイベント」「ボランティア活動」「失敗談」などについて語っていただきました。
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somu-lier編集部
Cさんは役員陣との繋がりを作るような企画の運営を行ったということを伺っておりますが、具体的にどのような施策を行ったのか教えてください。
Cさん
若手従業員と役員との繋がりを作ろうと、ランチミーティングを開催しました。若手が感じていることや役員の意見を交換することで、お互いの距離が近くなったのではないかと思います。
Aさん
役員とのこういったトークセッションは会話が盛り上がらない印象があります。なにか工夫はされたのですか。
Cさん
最初は遠慮しがちで喋りづらいこともあるので、進行役を置くことがあります。取り組みの結果、100名規模の会社ですが、結果的に役員から名前を覚えてもらったり、部署を超えたミーティングを行えるようになりました。
somu-lier編集部
他の皆さんの会社では役員と若手の繋がりを持つ機会やイベントはありましたか。
Aさん
会社規模が大きいため頻繁には実施できませんが、過去には若手従業員を集めたランチミーティングを行っていました。今は、入社して半年経過してからの進捗状況セミナーの時に役員が顔を出すということをしています。
Bさん
月に一回のペースで、社内のカフェテリアや会議室で社長と話せる会を実施していました。社長の前で緊張してしまう従業員も多かったので、自己紹介から始めています。また、誰かの批判や悪口、ネガティブなことを言わないこと、カフェテリアで知った機密を守ることをルール化しました。社長自身も若手からインスピレーションを受けることがあり、イベント後に「この前話した〇〇さんを呼んでほしい」と頼まれることもありました。
somu-lier編集部
社長と一度話して距離が近くなると、その後のモチベーションが上がり、働きやすくなりますよね。
Bさん
そうですね、それに、会社への帰属意識が変わり、会社の一員になれた気がするとの声がありました。
Aさん
私の会社でも役員が月単位で本部を回るランチミーティングがあります。役員は自分の考えを伝え、従業員は無礼講でフランクに普段の悩みを訴えています。トップの意見がわかるので、頑張ろうという意識が従業員に芽生えます。
ランチミーティングやカフェテリアでの集まりを開いている会社では、帰属意識が向上するだけでなく、役員・社長もインスピレーションを受けられるなど、双方に良い効果が表れています。
参加者が萎縮しないよう、進行役を置いておいたり、事前に質問事項を考えさせたり、さまざまな工夫を行って盛り上がる工夫をされているようです。
Bさん
一点、皆さんにお伺いしたいです。従業員の一体感を高めるイベントとして、ボランティア活動のような取り組みは積極的に行っていますか。
Aさん
災害が起きた時には、立候補者が1ヶ月間のボランティア休暇をとり、現地に赴く制度があります。活動を通して社内で初対面の方と会話することで、コミュニティが広がりますね。また、被災地支援という大きな目的に向かって一緒に取り組んだ経験は、より大きな仲間意識になります。
Bさん
制度としてあるのですね。1ヶ月は非常に長いですね。
Aさん
そうですね。かけがえのない仲間が社内にできて、今までは苦手意識を感じていた方の別の一面が見られて、働きやすくなったという声もあります。
ボランティア活動を通じて、社内コミュニティを広げられるメリットがあります。
また、被災地支援という大きな目的に向かって一緒に取り組んだ経験は、社内での会話よりも大きな仲間意識を得られたとの声もありました。苦手意識を感じていた方の別の一面を見られて、活動後は働きやすくなったという声もあります。
somu-lier編集部
皆様、成功事例を挙げていただいたと思うのですが、うまくいかなかった取り組みはありますか。
Bさん
失敗したくないという気持ちが強くなりすぎて、小さく無難な感じになってしまったことがあります。また、予定していた方がスケジュール変更で来られなくなってしまうこともありました。今後、プランB・Cを考えておく必要があると思います。
Aさん
オンラインで座談会をやると、司会者だけが話してしまい話が盛り上がらないことがあります。事前に用意したブレイクアウトルームに数名ずつ入り、待機していたリーダー役に話を回させたところ、盛り上がるといった学びを得られました。
Cさん
社内勉強会も、終業時間内に行うと参加率が向上しました。
セミナーを成功させようと無難な施策に落ち着いてしまったり、変更に対応しきれなかったりするケースが見られました。
ブレイクアウトルームで空気感を醸成する、あるいはプランB・Cを検討しておくなどの対応策も挙げられています。
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今回は、社内イベントの担当者の方を招いて、過去に行った具体的な取り組みについて語っていただきました。本記事をきっかけに社内イベントの取り組みを見直してみるのも良いでしょう。是非参考にしてみてください。
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