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「福利厚生」独りよがりになっていませんか?株式会社リロクラブによる福利厚生のアウトソーシングサービスとは

少子高齢化による採用難から、社員の採用促進はもちろん在職社員の満足度向上、定着率の向上はどんな企業でも頭の痛い悩みです。そのような会社にとって重要であるのが、社員の期待の一つである福利厚生。従業員満足度を上げるためや採用時の魅力として、福利厚生を社員に提供するのは総務の大事な役割です。しかし、せっかく福利厚生を用意していても“利用する従業員が少ない、従業員の満足度がわからない”などと悩んでいる総務担当者も多いのではないでしょうか。

今回は、福利厚生のアウトソーシングサービス「福利厚生倶楽部」を展開する、株式会社リロクラブの杉山新吾常務取締役にお話を伺いました。

 

株式会社リロクラブについて

−まずは、リロクラブ社の事業内容について教えてください。

主な事業は福利厚生のアウトソーシングサービスです。1993年に福利厚生代行サービス「福利厚生倶楽部」を開始し、業界のパイオニアとして多くのサービスを提供してきました。当時は“福利厚生”と言えば大手企業のイメージが強かった中、「中小企業にも大手企業並みの福利厚生を」というコンセプトでこの事業を立ち上げました。現在では大手はもちろんのこと、中小企業の従業員を中心に、9300社、560万人の方に会員になっていただいており、契約企業数は業界NO.1となっています。

また、2000年からは顧客特典代行事業として、クレジットカード会社や不動産管理会社と連携し、顧客への特典を代行する事業も行っています。

 

「福利厚生倶楽部」のサービスとは

 

−「福利厚生倶楽部」では、どのようなサービスを提供しているのでしょうか。

主に宿泊サービスと生活支援サービスの2種類があります。宿泊サービスでは全国各地の16,000以上の施設を保養所レベルの低価格で利用できるだけでなく、「楽天トラベル」や「じゃらん」といった大手宿泊予約12サイトと連携しており、リロクラブの会員専用サイトを経由することで補助・特典を受けられる仕組みになっています。

生活支援サービスでは婚活支援・育児支援から介護支援などまで従業員のライフステージに適したサービスを各種用意しております。そのほかにも、スポーツクラブやレジャー施設、映画館、飲食店などで利用できるサービスに加え、介護のための家事代行サービスなど比較的珍しいものや、記念日に宿泊をするとケーキなどのプレゼントが用意されているといった嬉しいサービスも提供しています。

イラスト/安齋 肇  リゾートとライフの両開きに工夫されたガイドブック

 

サービスがより分かりやすく楽しく解説されたダイジェストブック

 

−通常の福利厚生だけでなく、育児支援や介護支援といったプラスアルファのサービスも提供しているのですね。「福利厚生倶楽部」にはどのような年代の利用者が多いのでしょうか。

以前は家庭を持っている中高年の方の利用が中心で、若い世代の利用者はあまりいませんでした。しかし、スポーツクラブや映画館・飲食店などで利用できるサービスや育児関係のサービスを充実させた結果、若い世代の利用が徐々に増加してきています。

近年では、スマートフォンに対応したウェブサイトやアプリを開発し、気軽にサービスを利用できるようにしたため、若い世代にも受け入れられ、利用促進に繋がったと考えられます。

 

−では、「福利厚生倶楽部」のサービスを導入することで、どのようなメリットを受けられるのでしょうか?

1つ目に、地域間の格差を是正できるという点が挙げられます。全国に支社を持つ企業では都心部と地方で福利厚生の内容に格差が生まれてしまうことがありますが、我々は全国を8つのエリアに分けて地域ごとに仕入れ交渉や情報媒体の発行を行なっているため、地域間の格差を解消することができています。

2つ目に、利便性が挙げられます。先程も述べた通り、「福利厚生倶楽部」ではスマートフォンのアプリを利用してサービスを受けることができる仕組みになっています。アプリでは人気クーポン一覧からお得なサービスを確認したり、現在地周辺で使えるクーポンを探したりといったことが手軽にできます。さらに、会員証機能も備わっているため家族それぞれがスマートフォンで検索したサービスを各々で簡単に利用することができます。

さらに、職場の部活動として使えたり、最大3親等までの家族・親戚で利用できたりするサービスが多くある点も大きな特徴です。これらのサービスを利用することで、ただ価格が安いというだけにとどまらず、家族や社員の絆を深めるきっかけにもなるのではないかと考えています。

全国8エリアに分かれた会報誌F.U.N.

−福利厚生のアウトソーシングについてはどのような意義があるとお考えでしょうか。

福利厚生のアウトソーシングという観点から考えると、やはり業務の効率化が挙げられるのではないでしょうか。特に中小企業の場合、なかなか福利厚生にまで手が回らないということも多いかもしれません。そのような場合は福利厚生を専門的に扱う外部の業者に委託することで業務が効率化され従業員満足度も向上するため、結果的に費用対効果も大きくなると考えられます。

また、我々に関していえば、サービス導入前にコンサルを行なったり、サービス導入後も企業ごとに提案やフォローアップを行なったりと企業の特徴に応じたアフターフォローをしているため、アウトソーシングに不安を感じている方でも安心してお任せいただけるかと思います。

 

−その他にリロクラブ社の特徴があれば教えてください。

他の福利厚生代行業者にはあまり見られない特徴として、入社前の内定者や、退職後にセカンドライフを送る方を対象にしたサービスを提供していることが挙げられます。

「内定者福利厚生倶楽部」では、内定から入社までの期間に「福利厚生倶楽部」の宿泊サービスの一部と生活支援サービスの全てのサービスが企業負担なしで利用できるようになっています。卒業旅行やスーツの割引など入社前に役立つサービスも豊富にあり、企業としてはこの制度を利用することで内定者の囲い込みにも役立ちます。

また、「定年退職お祝い制度」の一つとして、福利厚生倶楽部の会員様が充実したセカンドライフを送るために役立つよう、宿泊やレジャー施設、飲食店などをリタイヤ後の福利厚生として利用できる「ふろむな倶楽部」の会員権(永年分)を無料贈呈しています。

パソコンスキルやビジネスマナーなどの研修やマネーセミナーの開催といった従業員向け研修もB to B事業として法人単位で実施しているのも特徴と言えます。

サービスごとのご案内チラシも多種多様

今後のバックオフィスと福利厚生に関する考え

−一般的な福利厚生以外にも、様々な切り口からサービスを提供しているのですね。最後に、今後のバックオフィスが福利厚生に関してどう対応していくべきか、考えをお聞かせください。

前述したように、以前は福利厚生を整備するのは大手企業が中心で、中小企業は費用や手間の面で、福利厚生の整備を諦めてしまう場合が多くありました。しかし、近年では人材不足に悩む企業が全国的に増加してきています。このような状況だからこそ、中小企業も含めて積極的に福利厚生の整備を進め、人材を確保していく必要があるのではないかと考えています。その中で福利厚生にまで手が回らないという場合には、アウトソーシングを行うというのも一考に値するのではないでしょうか。

 

編集後記

いかがでしたでしょうか。福利厚生は人材確保のためにも充実させておきたいですが、なかなか手が回らないという総務担当者も多いかと思います。「福利厚生倶楽部」のような福利厚生のアウトソーシングサービスは手厚いサービスを受けられるだけでなく業務の効率化にも繋がり、総務担当者にとって有効な選択肢の一つとなるでしょう。

アウトソーシングも含めた福利厚生の整備や見直しについて、これを機に考えてみてはいかがでしょうか。

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