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勤怠管理は働き方の多様性を認めるためのものでもある~株式会社ユーグレナ~

「たくさん働いてスキルアップしたい場合は長く働く。プライベートを優先したい日は定時後に退社する。どちらも仲間(社員)の選択です」と自社の勤怠のあり方について語るのは、株式会社ユーグレナ 執行役員管理担当の須佐大介氏。

そんな同社が、新たな勤怠管理システムとして採用したのは、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社の「AKASHI」。独自の理念を掲げる同社が考える勤怠管理とは―。実務面から導入をリードした管理部 総務人事課の岸本真氏も交え話を伺いました。

株式会社ユーグレナ資本金:54億2,424万円設立:2005年8月9日従業員数:単体151名/連結308名(2017年9月末)事業内容:ユーグレナ等の微細藻類の研究開発、生産、販売等

 

須佐 大介

執行役員管理担当

管理部門の統括責任者

岸本 真

管理部総務人事課

総務人事の実務サイドから検討と導入をリード


勤怠管理システム導入のきっかけ・選定理由

― 今回の勤怠管理システム導入の経緯を教えてください。

須佐

バックオフィスの効率化プロジェクトがきっかけです。勤怠管理においては、従来のシステムで2つの課題を抱えていました。

1つ目は、設定やマスター管理が煩雑になってしまったことです。システムで詳細な設定が可能な分、そこに多くの工数が割かれてしまっていました。2つ目は、打刻漏れや異常な申請データに気付きにくかったことです。特にアラート機能等がなく、データが異常なままシステム上に残るこということがありました。

 

― 「AKASHI」導入の決め手は何でしたか?

須佐

まずは、先の課題を解決できると確信できたことです。特に打刻漏れや異常データに対してきちんとアラートが出るので、正確な数字をほぼリアルタイムで集計ができる点を高く評価しました。

岸本

周辺システムとの連携ができるのも、二重入力の削減という意味で大きかったです。「AKASHI」は人事システムの「SmartHR」、契約している社労士事務所が利用している「MFクラウド」、そのどちらとも連携できる点が、人事労務システム全体のアウトソーシング化を進める上で重要な判断要素となりました。

須佐

「複雑なことをシンプルに実現する」という点でも、うまく適用できたと思います。ユーグレナの福利厚生は自社だけで適用可能なポイント制度を採用しています。会社の行動指針である「euglism(ユーグリズム)」に基づく行動に対して、使ったポイントを会社が費用負担するという制度です。

 

たとえば、「ミドリムシ愛」という指針に沿って、自社製品の購入にポイントを使用できたり、「今に感謝する」という指針のもと、家族に会うための帰省費用をポイントでまかなえたりできます。勤怠管理システムの中で、このポイント制度の運用に対応できたのは、ユーグレナらしさを維持するためにも重要なことでした。

 

実際に運用してみて

―実際に運用を始めてみて、どのような効果がありましたか?

岸本

欲しい情報を正確かつ簡単に取り出せるようになり、月末締めの集計スピードが飛躍的に向上しました。画面も非常に分かりやすく、処理が完了したことがビジュアル表示されるのがありがたいです。

また、サポートの対応がとても早くて丁寧なので安心して使えることもポイントですね。よくお世話になるサポート担当者さんは名前も覚えちゃいました(笑)

 

―「働き方改革」の観点で、何か効果はありましたか?

須佐

会社として、「働き方改革」を進めるために特別な施策は現状打っていません。仲間の働き方の多様性を尊重したいからです。スキルアップしたい日は長く働く。プライベートを優先したい日は定時後に退社する。どちらも仲間の選択です。

 

この考え方はオフィスの設計にも反映されており、ワイガヤで仕事を進められるカフェゾーンや、集中して作業をしたい仲間向けの私語厳禁ゾーンなど、コンセプトの異なるいくつかのスペースを設けています。さまざまなコミュニケーションのあり方がイノベーションを生み出すため、仲間には働き方の多様性を楽しんでほしいですね。そういった意味では、当社の多様な働き方に「AKASHI」のフレキシブルさは非常にフィットしていると思います。

 

カフェスペースでは仕事ができるほか、朝食・昼食が提供され、仲間同士の交流・イベントも増えた

私語禁止のフォーカスルーム 業務に集中しやすい空間だ

 

 

今後の展望について

―最後に、今後の展望について教えてください。

岸本

現在進めているのは、「AKASHI」のグループ会社への横展開です。同じ勤怠システムを利用することで、ゆくゆくは全てのグループ会社の残業時間や有休消化率等の把握を目指しています。IDやパスワードの管理等も含め、全体としてバックオフィス業務の改善はまだまだやっていきます。

ユーグレナの「健康的に生きるプロジェクト」「人と地球を健康にする」という経営理念を実現するために、まずは会社の仲間が「健康的に生きる」をモットーに若手の仲間発案で始まったプロジェクト。食事の提供や運動イベントなどを企画しています。食事面では、始業前と昼休憩時、カフェスペースに炊き立てのご飯や惣菜などを用意して無料で提供し、仲間の健康をサポートしています。

 

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