組織内でスケジュールを共有することは業務上の連携を容易にし、時間管理の認識を全員が持つことで業務効率化の効果も得られます。その一方でスケジュールの共有は個人情報の漏洩にも繋がる恐れがあるため、細心の注意が必要です。今回は組織におけるスケジュール共有について、メリットと注意点を解説し、オススメのツールを紹介します。
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大きな日程表の用意や予定のアップデートなど、オフラインでスケジュールの共有をするのには非常に手間がかかります。のような問題を解決するため、インターネットやIT製品の発展した現在では、様々なカレンダー・スケジュール共有ツールが開発されており、業務の特徴や目的に応じた多種多様なサービスが登場しています。業務に携わる社員全員が共通のサービスを使用し、オンライン環境でバーチャルのカレンダーに書き込みすれば、社員は好きなタイミングで予定を編集したり削除したりすることができ、他の社員のスケジュールから業務全体に関わる重大な予定まで、一目で把握が可能です。
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いつでもチェックできる統一ツールでのスケジュール共有では、可視化された1つ1つの業務を社員が随時お互いにチェックし合うことにより、タスクの期限を忘れたり、ダブルブッキングしたりするリスクを大きく減らすことができます。また、自分の業務の達成状況を周りの社員全員がオンラインで閲覧可能であるという事実は、良い意味での緊張感をもたらします。
他の社員が現在どんなタスクを抱えていて、いつまでに遂行しなければならないのかを把握することは、社員同士の連携を促進します。各人の空いている日時を共有できるので、そこで予定を合わせて協力の必要があるタスクの打ち合わせをしたり、あるいは余力があるのなら相手のタスクの手伝いをしたりと、仕事を効率化する様々な選択肢が生まれてくるでしょう。
オンラインでのスケジュール共有ツールの最大の特徴は、共有する社員ならいつでも誰でも、スケジュールに新たな書き込みを行ったり、キャンセルになった予定を削除したり、あるいは日時を変更したりといった編集が可能である点です。これならば社員ごとに生じるスケジュール上の変化が適宜更新されていくので、スケジュール変更の混乱から生じる予定の勘違いやデッドラインの超過などのリスクを減らすことができるでしょう。
スケジュール共有ツールで、社員は可視化された業務全体のフローとタイムラインが把握できるようになります。目で見て「このタスクはいつまでに仕上げるもの」と意識することができるので、自ずと仕事にメリハリがつきます。頭の中でぼんやりと締め切りを意識するのと、スケジュール共有で実際に記すのとでは、その効果は大きく異なるでしょう。
たった1回のボタンの打ち間違えや自動化設定の行き過ぎで、意図しないスケジュールの改変がなされてしまうリスクが存在します。誰もそれに気づかないことも多く、業務全体に支障をきたすかもしれません。これを防ぐためには、「スケジュールに変更を加えた場合は必ずコメントにその旨を残しておく」、「変更内容を逐一チームリーダーに伝えておく」などの統一ルールを作成する必要があります。
社員一人ひとりが、自分のパソコンでスケジュール共有の設定に気を使うことも重要です。例えば、仕事用ではなくプライベート用アカウントで間違って共有してしまうと、仕事と全く関係のないプライベートな予定や個人情報まで他の社員にすべて共有されてしまうかもしれません。各人が自らのプライバシーを守るという意識を持ち、注意を怠らないことが重要です。
また、外部への流出のリスクも考える必要があります。URLやパスワードなど、スケジュール共有の様々なデータが、何らかの不注意でインターネットを通じて外部に流出すると、それを窓口に部外者が社員全員のアカウント情報にまで到達しかねません。細部にわたる管理の徹底をしましょう。
様々な便利機能を持つスケジュール共有ツールですが、導入だけしてそこからのマネジメントがいい加減になっては効果が得られません。社員全体が「使って当たり前」という環境を作ることで初めて常日頃からのチェック体制や可視化が機能するようになりますから、継続した使用が大切です。
Googleカレンダー現在最も使われているスケジュール共有ツールと言っていいでしょう。最大手ならではの幅広い機能オプションが特徴です。
以上が代表的な機能とメリットになります。ただし、Googleアカウントは仕事用のものと個人用のものと使い分けているユーザーも一定数いるため、間違ってプライベートのアカウントをカレンダーに共有しないようにしましょう。
Grmoは企業の紹介で、「使わない機能はいらないというお客さまの声を反映しました」というくらい、シンプルさを追求したスケジュール共有ツールです。
複数のアプリ間の相互連携など面倒だという方は、このGrmoを使えばシンプルに、必要なスケジュールのみを社員と共有することができます。また、完全にGrmo独自のネットワークになるため、パスワードの漏えいなどがない限り意図しないプライバシーの流出もありません。月額700円で利用が可能です。
インターネットやIT機器の発展により、オンラインで管理できるスケジュール共有ツールはビジネスにおいて必要不可欠なアイテムになっています。導入後には業務に携わる社員同士で頻繁にチェックしあい、継続的に利用していくことで、ミスの少ない効率的なタスク処理が期待できます。
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