カフェテリアプランとは、「選択型」の福利厚生制度であり、個人のニーズに応える形で提供される福利厚生のことを指します。カフェテリアプランが注目されている背景には、人材の多様化が進む中で、従来の画一的なサービスでは従業員の満足度を向上させることが困難になっていることがあります。今回はそんなカフェテリアプランにはどのようなものがあるのか、メリット・デメリットについて解説します。
従来の福利厚生制度は、従業員全員が一律の福利厚生を受けるというスタイルでした。しかしこれでは、現在の多様化する従業員のニーズに応えられなくなりつつあります。そこで登場したのがカフェテリアプランという福利厚生のスタイルです。カフェテリアプランでは、社員それぞれが希望する福利厚生のメニューを選択することができます。たとえば若い社員であれば医療系の福利厚生でなく、資格取得補助などを重点的に選択するということが可能になります。このように福利厚生のメニューを個人のニーズに合わせて選択できる性質から、食べ物や飲み物を自由に選んで購入できるカフェテリアに例えて、カフェテリアプランと呼ばれています。
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では次に、どのようなカフェテリアプランの導入例があるのか紹介していきます。
一般的に、カフェテリアプランではポイント制度が採用されます。たとえば従業員1人の福利厚生の予算が10万円であれば、1ポイント=100円として1人につき年間1,000ポイントが福利厚生の費用として付与されます。そしてこのポイントを用いて、企業が設定した以下のような福利厚生のメニューの中から、従業員がそれぞれのニーズに合ったメニューを選ぶという流れになります。
メニューの選択例の1つとして、「人間ドック補助(200ポイント)、スポーツクラブ補助(100ポイント)、資格取得補助(100ポイント)、旅行補助(100ポイント)」などが考えられます。従来の福利厚生よりもメニューの幅が広く、ニーズに合わせて有効活用できることが分かるでしょう。
また、企業側は従業員の利用状況や利用後の感想などを基にして、選択可能なメニューを随時改良していく必要があります。
カフェテリアプランのメリットとして、以下の4点が挙げられます。
対してカフェテリアプランのデメリットは、以下の3点になります。
現在注目を浴びているカフェテリアプランのメリット・デメリットを中心に考えてきました。大規模な会社では上記で述べた不公平感の是正などがより効果を発揮するものと考えられるように、会社のスタイルによってカフェテリアプランの有用性は変化します。ご自身の会社にとって導入する価値があるのかという視点で考えてみましょう。
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