採用代行(RPO)とは、採用関連の業務を外部の採用代行会社に委託し、人事担当者は採用の中核業務のみに集中する手段のことです。平成30年の就活は空前の売り手市場と言われており、優秀な人材の確保のためにも採用業務の効率化は急務です。今回はそんな採用代行でできること、利用した場合のメリットについて解説していきます。
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採用代行(RPO)とは、採用のプロセスに関連するあらゆる業務を外部の採用代行会社に委託できるサービスです。近年では、特にアメリカやヨーロッパなどで採用代行を利用した採用活動を行う企業が増加していると言われています。
採用代行のニーズが高まっている背景には、採用方法の多様化があります。具体的には、採用母集団の獲得や採用情報掲示などに関しても多種多様な経路があり、各企業は試行錯誤を繰り返している現状があります。
平成30年の就活は空前の売り手市場とも言われており、各企業は採用業務を効率化し、優秀な人材の確保に努めることが必要です。自社の求めている理想像にあった人材を手に入れるため、採用代行の活用に注目が集まってきています。
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採用代行は、しばしば人材派遣と比較されることがありますが、以下のような相違点があります。
また、他業務のアウトソーシングと採用代行を比べると、変わりやすい市場のトレンドへの対応、また応募者数の多寡に応じた対策など、流動的な状況へ対処できる柔軟さが求められる分野に関するアウトソーシングであることが採用代行の特徴となっています。
採用代行の導入に際しては、大きく分けて2つのことが目的とされます。
本来の採用に関わる中核業務に加え、近年の売り手市場化により採用にかける時間や人的コストが拡大し、さらなる負担となってきている傾向があります。これらの労力をアウトソーシングすることで削減し、効率的な事業運営に努めるという目的で採用代行は利用されます。
採用においては、理念や方針に沿った、その企業が求めている人材を採用できることが最も望ましいです。これを達成するためには採用プロセスの精度を向上させることが重要であり、専門的なノウハウを蓄積した採用代行の導入によって精度向上の効果を望む場合があります。
上記2つの目的のどちらに主眼を置くにしても、採用代行を利用する場合には、現在の採用プロセスにどのような課題があり、何を見直していきたいのか、目的意識をはっきりと持つことが重要です。
採用代行で外部の企業に委託することができる具体的な業務としては、具体的に以下のようなものがあります。
採用代行会社は、PR方法についての計画やその実践のみではなく、インターンシップの企画、募集と選抜、説明会の開催など、企業に興味を持つ母集団の形成に幅広く関わることができます。海外の人材を採用したい企業に関しては、現状の受け入れ態勢に関する課題分析なども行なわれます。
各社で異同はありますが、選考のプロセスでは、実際にエントリーしてきた人のスクリーニング、面接官の研修を行うまたは面接を代行で行う、合否を決定しその連絡をする、などの多岐にわたる対応をカバーできる場合が多いです。
激しい人材獲得合戦を背景に、内定後に辞退してしまう人や早々に離職してしまう人が出てくることも考えられます。このようなことを減らすため、内定者に対する研修や教育などのフォローも委託可能な業務の一部です。
求人市場の売り手市場化などにより、企業間での人材獲得競争が生じていることからも、採用にかかる業務負担が拡大しています。理想的な人材を獲得するためには、採用プロセスを見直し、採用業務を効率化する必要があります。是非、採用代行をうまく活用してみてはいかがでしょうか。
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