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フォローアップ研修とは?研修の目的やメリットを導入事例とともに解説します!

フォローアップ研修とは、研修後に一定期間が経過した後、研修の振り返りをする研修のことです。フォローアップ研修では、過去の研修の内容を理解できているかを確認し、必要なスキルや知識を身につけたり、新しい目標設定を行ったりします。また、研修の内容が実際の業務でどのように活用されているか、どれくらい効果があったかを測定し、今後の研修の改善につなげることができるため、企業にとってもメリットがあります。今回は、フォローアップ研修の概要、目的と重要性、フォローアップ研修メリットと導入事例を解説します。

フォローアップ研修とは

フォローアップ研修の目的

そもそもフォローアップ研修とは、研修後に一定期間が経過したタイミングで、再度受講者を集めて開催する研修のことです。この研修で最初に行った研修の振り返りを行い、現時点での課題を確認した上で必要なスキルや知識を身に付けたり、目標を設定したりします。この研修の目的は、振り返りの機会を作ることで研修で学んだ内容がどの程度業務に生かせているかを確認し、必要に応じてさらなる知識やスキルを身に付けることです。

フォローアップ研修の実施時期

振り返りのタイミングは研修内容によって異なるため、明確には決まっていません。一般的に、最初の研修から3ヶ月後や1年後にこの研修を実施する傾向にあります。最初に行った研修の効果を最大限にするためには、研修の3ヶ月後に研修内容を実践できているか確認し、1年後にこれまでの総復習を行うことが理想的です。より重要な研修であれば、3ヶ月後、半年後、1年後、というように実施すると良いでしょう。

フォローアップ研修の重要性

研修内容を振り返って、PDCAを回すためにもこの研修は非常に重要であるとされています。各研修にはそれぞれ目的があって実施されているにもかかわらず、研修を実施するだけで終えてしまうことも少なくありません。研修はただ実施すれば良いのではなく、研修を終えたあとにその研修の目的が果たされたかを確認し、果たされていない場合はその原因と解決策を見つける必要があるのです。

 

フォローアップ研修のメリット

仕事の意味や社会人としての姿勢を再確認する

基礎知識をある程度身に付けた状態で再度受講するため、知識やスキルの定着率や理解度の向上を図れます。実際に業務を通して最初の研修で学んだことをどの程度生かせているかを確認する機会になります。最初の研修のあとに実際の業務を一定期間行い、振り返りの研修を行うことで、研修の目的や仕事の意味、社会人としての姿勢、組織における自分の役割などを再確認できるのです。

悩みや不安を解消する

研修で学んだ内容を実際の業務で実践するにあたって、「ほかの人はできているのに自分はできない」、「自分のやり方で本当に合っているか」などの悩みや不安が出てくることもあるでしょう。この研修で研修内容を復習したり、受講者同士で悩みを共有したりすることで悩みや不安の解消が期待できます。このメリットを得るためには、受講者が悩みや不安を素直に話しやすい雰囲気を作ることがポイントです。

モチベーションの向上

仕事に対する悩みや不安を共有・解消することで仲間意識ができ、モチベーションの向上にもつながります。また、再度研修を実施することでメリハリがつきます。再度研修内容を受講し、業務における課題を認識することで目的意識を持って仕事に取り組めるようになるのです。モチベーションの向上によって、生産性の低下や早期離職の予防もできます。

 

フォローアップ研修のカリキュラム例

自分自身の目標設定

まずは、この研修の目的や目標を明確にしておきます。研修の効果を最大限にするためには、どのような目的でゴールはどこにあるかなどを明示しておくことが重要です。研修をスムーズに進めるために事前に目的や目標をパワーポイントなどの資料で共有しておくと良いでしょう。2回目以降に行う研修の目的や目標を基に、受講者は最初の研修内容の振り返りを行います。最初の研修で学んだ内容をどの程度業務に生かせているかなどを項目別で振り返り、5段階やA~Eといったランク付けで数値化しましょう。数値化によって自分に不足している部分を把握できたら、今後は克服していきたい課題や身に付けたいスキルなど自分自身の目標設定を行います。

メンバー同士での共有

個人で設定した目標や見つかった課題、不安に感じる点などをメンバー同士で共有しましょう。目標や課題などを共有しながらディスカッションすることで個人では気が付けなかった課題を見つけられ、職場の連携強化にもつながります。ほかの人が実際の業務にどのように研修内容を生かしているか、課題を克服した方法などを聞くことで、現在自分が抱えている課題の解決策が見つかるかもしれません。

成功体験の発表

研修内容を実際の業務に生かせて、成果を出せた人にはその成功体験を発表してもらいましょう。その人が成功した方法はほかの受講者にとって有益な情報です。研修内容を業務に生かし、成果を出せれば会社から評価されるという認知もでき、受講者のモチベーション向上にもなります。成功体験の発表後は、その体験談を実際の行動や業務に落とし込み、ネクストアクションを決定することも大切です。研修で学んだことが身に付くまで、フォローアップ研修を定期的に実施し、繰り返し振り返りを行ってPDCAを回しましょう。

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まとめ

ここまで、フォローアップ研修について解説しました。この研修の実施によって、知識やスキルの定着率が高まる、モチベーション向上につながるなど様々なメリットが得られます。個人で振り返りを行ったあとにメンバー同士で共有し、成功体験を発表するといったカリキュラムを組むことで、研修内容をより効果的に業務に生かせるようになるでしょう。

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