カルチャーデックとは?作成方法や企業が活用するメリットについて徹底解説

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公開日:2025.4.3

カルチャーデックとは、企業が共有する文化や価値観を明文化した資料のことを指します。ミッションやビジョン、バリュー、行動指針などを明確にし、新入社員の適応促進や採用活動の強化、社員エンゲージメントの向上に貢献します。適切に作成・活用することで、企業文化の浸透と持続的な発展が可能になります。今回は、カルチャーデックの概要や作成方法、企業が活用するメリットについて解説します。

               

カルチャーデックとは

カルチャーデックを作成する意図

カルチャーデックとは、日本語で「文化」を意味する「culture」に「資料」を意味する「deck」を組み合わせたビジネス用語で、企業や組織が社員・従業員と共有すべき文化や価値観を明文化した資料です。企業・組織の継続的な成長に重要なのは、必要十分な知識や能力を持った社員・従業員を集めることだけではありません。生産性を高め、企業価値を最大化するには、共通認識としての文化を明文化し、企業と従業員が同じ価値観を共有することがきわめて重要です。特に、組織が大きくなるにつれて、指針が伝わりにくくなることも珍しくありません。そのような場合でも、カルチャーデックを作成しておけば、同じビジョンに基づき事業活動を推進することが可能です。

カルチャーデックに含まれる要素

カルチャーデックに含まれるのは、主に以下の3つの要素です。

  • MVV
  • ポリシー
  • 中期経営計画

MVVは「Mission」「Vision」「Value」の略で、Missionは企業が果たすべき使命や存在意義、Visionは企業が目指すべき理想像、ValueはMissionやVisionを実現するための行動指針や行動基準を指します。また、ポリシーは企業が掲げる規範や方針です。さらに、中期経営計画と呼ばれる「3ヶ年計画」「5ヶ年計画」を示しておくことで、組織全体の「Purpose(目標)」が明確になり、どのような姿を思い描いて仕事に取り組めばよいのかが明確になります。

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カルチャーデックの作成方法

作成の意図や目的を明確にする

まずは、カルチャーデックを作成する意図や目的を明確化しましょう。例えば、「既存社員の一体感を醸成したい」「採用活動のミスマッチを防止したい」「エンゲージメントを高めて企業価値を向上したい」などが考えられます。カルチャーデックは、その意図や目的に応じて記載すべき内容や表現、伝え方などが変化します。事前にカルチャーデックを作成する意図・目的を明確化することで、より効果的なカルチャーデックを作成することが可能です。

内容の構成を考える

作成する意図や目的が明確になったら、カルチャーデックに記載すべき内容を整理しましょう。一般的に、カルチャーデックには以下のような内容を記載することになります。

  • ミッション
  • ビジョン
  • バリュー
  • ポリシー
  • 企業文化
  • 行動指針

記載する内容を整理し、カルチャーデックの目的に合わせてわかりやすく情報をまとめてください。内容の構成を考える際は、単なるスローガンに終始しないように留意し、企業・組織が社員・従業員に対してどのような思想や行動を期待しているのかが伝わるような内容にすることが重要です。

自社のブランディングを反映したデザインを考案

カルチャーデックは、自社の文化や価値観を端的に表す重要な資料です。そのため、自社のブランドやイメージと一致するようロゴタイプや配色を工夫し、統一感のあるデザインに仕上げてください。統一感のあるデザインは視覚的にもわかりやすく、企業の伝えたいことが伝わりやすくなります。また、一貫性のあるカルチャーデックは印象にも残りやすいため、受け取った社員も自社に対する親しみを感じやすくなるでしょう。単に会社から与えられるのではなく、「自分たちの文化」として主体的に捉えられるカルチャーデックを作成することが重要です。

組織全体への共有

一貫性のあるカルチャーデックが作成できたら、組織全体に伝わるよう社員に共有しましょう。カルチャーデックは、作成したら終わりではありません。作成したカルチャーデックを共有し、簡単に説明しただけでは、社員の十分な理解は得られない可能性もあります。カルチャーデックを共有する際はその意図や目的を十分に説明し、社員全員が自社の文化や価値観をしっかりと認識することが重要です。さらに、カルチャーデックで伝えた文化や価値観を日々の行動や業務に落とし込み、同じビジョンを共有することが最終的な目標でもあります。

     

カルチャーデックを導入するメリット

<企業のビジョンや方向性が明確に示される

カルチャーデックを導入するもっとも大きなメリットは、企業のビジョンや方向性が明確に示されることです。前述の通り、カルチャーデックの内容にはミッション・ビジョン・バリュー、ポリシー、企業文化、行動指針などが含まれています。これらが明確になることで、組織内で一貫性のある文化・価値観が醸成され、社員全員が同じ方向を向いて事業活動に取り組むことが可能です。対外的にも、企業が担う使命や理想像、魅力や強みなどを伝えやすくなり、採用ブランディングにもポジティブな効果が期待できます。

社内コミュニケーションの活性化や新入社員への教材として

カルチャーデックによって企業文化や価値観が示されると、社員間に共通認識が生まれるため、社内のコミュニケーションが活発になります。組織が向かう方向性も明確になり、業務の効率化も期待できるでしょう。また、カルチャーデックは既存社員だけでなく、新卒採用や中途採用にもポジティブな効果をもたらします。企業文化や行動指針が明確に示されるため、オンボーディングの時間を短縮することも可能です。また、既存社員と同じ方向性で仕事に取り組めるため、採用ミスマッチが起きにくく、早期の活躍が期待できます。

従業員のエンゲージメント向上

カルチャーデックは、従業員のエンゲージメントを高める効果もあります。カルチャーデックによって企業文化や価値観を共有すると、社員の一体感は高まるでしょう。社員の一体感が高まると組織に対する愛着も高まり、従業員エンゲージメントの向上といった副次効果も期待できます。従業員エンゲージメントが高いとモチベーションが向上するため、生産性を高めることも可能です。さらに、エンゲージメントやモチベーションが高いと仕事の質も向上するため、顧客満足度が高まり、ひいては企業価値が向上します。

まとめ

今回はカルチャーデックについて解説しました。カルチャーデックとは、企業が共有する文化や価値観を明文化した資料です。カルチャーデックによって企業のビジョンや方向性を明確化することで、社内コミュニケーションの活性化やオンボーディングの時間短縮、エンゲージメントの向上といった効果が期待できます。カルチャーデックを導入し、企業価値の向上を目指しましょう。

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