ブレインストーミングとは?効果を最大限引き出すための4つの原則について

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公開日:2024.6.18

ブレインストーミングとは、複数人で自由に意見を出し合い、新たな発想を生み出すことを目的とした会議手法のことを指します。ブレインストーミングには、その効果を最大限に引き出すための4つの原則があります。1つ目の原則は、質より量を重視するということです。ブレインストーミングでは、多種多様な意見をもとに新たな発想を生み出すため、質よりも量を重視しましょう。2つ目の原則は、アイデアを批判しないということです。意見の量を増やすためにも、アイデアを批判せず誰もが気軽に意見を出し合える雰囲気作りが必要です。続いての原則は、楽しく自由にアイデアを出すということです。そして関連するアイデア同士をまとめることが4つ目の原則です。

     

ブレインストーミングとは?

複数人で意見を出し合い新たな発想を生み出す手法

ブレインストーミングとは、複数人で意見を出し合い、新たな発想やアイデアを生み出す会議手法です。アメリカの実業家であるアレックス・F・オズボーン氏が提唱した概念で、日本でも「ブレスト」などと呼ばれ親しまれています。ビジネスシーンでは一般的に用いられるブレストですが、人数や時間に決まりはありません。一般的には複数人で実施しますが、一定のルールに則って実施すれば一人で発想やアイデアを生み出す行為もブレストに該当します。

ブレインストーミングの流れとやり方

ブレストは一定のルールに従い実施する必要があり、次章で詳しくご紹介する「4つの原則」がそのルールに該当します。具体的な流れとやり方は下記の通りです。

  1. 目的を設定する

なぜ実施するのか、という目的を設定します。成功させるには参加者全員で目的を共有することが重要です。

  • ファシリテーターを決定する

会議の進行役でもあるファシリテーターを決定します。ファシリテーターは結果を左右する重要な存在です。

  • 参加者を選出する

参加者を選出します。少なすぎるとアイデアが出にくく、多すぎると発言できないメンバーが出てくるため、5名程度がおすすめです。

  • ブレストを実施する

次章で解説する「4つの原則」に従い実施します。自由闊達に発言し、出たアイデアは、テーマを中心に放射状に情報を整理する「マインドマップ」や、カードに記載し情報を整理する「KJ法」などのフレームワークでブラッシュアップするのが一般的です。

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ブレインストーミングの効果を引き出す4つの原則

質より量を重視しできるだけ多くのアイデアを出す

「質」より「量」を重視し、なるべく多くのアイデアを出すことが重要です。質にこだわるあまり発言内容を熟考してしまうと、議論のスピードが遅くなってしまいます。そもそも、わずかな議論ですぐに優れたアイデアが出てくることはほとんどありません。量を重視して積極的にアイデアを出し、質の向上を実現するのがブレストという手法です。参加者は全員、「量のなかから質の高いアイデアが生まれる」という前提を意識して参加しましょう。

出たアイデアを批判したり評価したりしない

自由闊達に発言しなるべく多くのアイデアを出すためには、他者のアイデアを批判したり評価したりする行為は厳禁です。他人の意見や評価を気にするあまり自由に発言できないようでは、実施する意味がありません。有意義な会議にするには、自分の考えとは異なる意見も受け入れ、歓迎する雰囲気を醸成することが重要です。他者の意見が間違っていると感じた場合は、単に批判するのではなく、そのアイデアに至った理由を深掘りする姿勢が望ましいでしょう。

自由な発想で自由に思考し自由に発言する

効果を最大限引き出すには、自由な発想で自由に思考し、自由に発言する雰囲気を醸成することが重要です。緊張感のある雰囲気で議論をしても、画一的で形式的なアイデアしか出てきません。たとえ現実的とは思えないような荒削りなアイデアだったとしても、そこから優れたアイデアが生まれる可能性もあります。奔放な発言や突飛な発想も歓迎し、参加者全員が多様な意見を受け入れる意識を共有することが大切です。

出たアイデアを結合・変形・改善・発展させる

出たアイデアは自由に結合・変形・改善・発展して、優れたアイデアに昇華しましょう。そもそも、一人でアイデアを生み出すのではなく、参加者全員で優れたアイデアを生み出すシナジー効果が期待できるのもメリットの一つです。このメリットを得るには、参加者全員が他者の発言に耳を傾け、より良いアイデアを考え出す姿勢が求められます。一見現実的ではないアイデアだったとしても、他のアイデアと結合したり、改善・発展したりすることで、優れたアイデアに生まれ変わることも少なくありません。

     

ブレインストーミングのメリット

何らかの解決策が導かれる

最大のメリットは、新たな発想やアイデアを生み出しやすいということです。課題の解決を目的に実施すれば、闊達な議論により何らかの解決策が導かれます。解決策は具体的な成果であり、この成果を得るために実施するケースも少なくありません。自由闊達な発言によって刺激を受け、一人では思いつかないようなアイデアが生まれる場合もあります。また、複数のアイデアを結合することで、優れたアイデアに生まれ変わる可能性があるのもメリットです。

創造性が養われる

繰り返し実施することで、参加メンバーの創造的問題解決能力、いわゆる創造性が養われるのも大きなメリットです。ブレスト固有の創造的な雰囲気を繰り返し体験することで、参加者は無意識のうちに創造的な思考や態度を身に付けられます。多様なアイデアに触れることで、自身の偏見や思い込みに気付いたり、視野や思考の幅が広がったりすることも珍しくありません。自分にはない斬新な発想を知ることで、発想力も磨かれていきます。

チームワークが強化される

継続的に実施することで、職場や組織のチームワークが強化されるのもメリットの一つです。アイデアを戦わせて結論を出すディスカッションの場合は、他者の意見を否定する場面も多く、雰囲気が殺伐としてくるケースも少なくありません。しかし、アイデアの昇華を目的としたブレストの場合は、他者の意見を否定せずに建設的な議論を目指すため、一体感が生まれやすく、チームワークが強化されます。

      

まとめ

今回はブレインストーミングについて解説しました。ブレストとは、複数人で意見を出し合い、新たな発想やアイデアを生み出す会議手法です。効果を最大限引き出すには、「質より量を重視する」「批判や評価をしない」「自由闊達に発言する」「アイデアを結合・発展させる」といった原則があります。ブレストはメリットの多い取り組みです。4つの原則を守って、効果的なブレストを実施しましょう。

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